Victorinox & Wenger 徹底比較
比較に用いるのは、コルク抜きを含む基本2層に加え、使用者の多いハサミを含んだ3列モデルで、基本ツールの比較対象として好適だと思う。
なおこのコーナーの写真は、必ず左側がビクトリノックス、右側をウェンガーとしている。
マークでも判るだろうが、ハンドルが長く、紐が付いている方がビクトリノックスだ。
ここで並べた2本は共に2000年代前半のものだが、ビクトリノックスの方は全く同じモデルが現役だ。 モデル名としては、ビクトリノックスは「トラベラー」、ウェンガーは「キャンパーⅠ」という名前で私は認識していたのだが、ビクトリノックスのこの構成のモデル名は、現在は「クライマー」であるらしい。
モデル名は、販売国や発売時期で異なったりと一貫していないようなので、あまり気にしてもしょうがない。
基本情報として、両者のサイズは以下の通りだった、なお重量はキーリングを外してキッチンスケールで実測したものだ。
Victorinox | Wenger | |
全長 | 91mm | 85mm |
厚み | 16.5mm | 15mm |
重量 | 83g | 72g |
重さについては、そもそも全長が少し違うので、ほぼその分が違いになっていると思われる。
ツールの幅というか厚みにについてだが、写真を見ると判るように、両者の厚さの違いは、主に一番外側の層のプレートによるものだ。 ビクトリノックスはプレートの上にハンドルを貼り付けているのに対し、ウェンガーはプレートをハンドルで覆い隠す構造になっており、プレートが隠れた分だけ薄く、外見的にもスマートになっている。
次のページからは、両者の各ツールを順に比較していく。