メインブレード比較

Victorinox vs Wenger
まずはメインブレード。
ミディアムサイズのモデルでは、全長が少々長い分、ビクトリノックスの方がブレードが少し長い。
対してウェンガーは、少し短く丸みを帯びた幅広の形状になり、こちらの方がなんだか可愛らしくて好みである。

ブレードはビクトリノックスの方が厚く、ハードな使い方には当然厚みがあった方が有利だろう。
ではビクトリノックスの方が優れているかとなると、単純にはそうはならない。
というのは、ウェンガーには特筆すべき点として、メインブレードにロック機構の付いたモデルがあるからだ。
構造をよく見ると解るのだが、ウェンガーのブレードが少し薄いのも、このロック機構を組み込めるように設計してあるためであって、この辺は思想の差といえるだろう。
ビクトリノックス(Victorinox)とウェンガー(Wenger)のメインブレード ビクトリノックス(Victorinox)とウェンガー(Wenger)のメインブレード
力を入れて荒使いするものではないのは確かだが、それでも作業時のロック機構付きの安心感はかなり大きく、私が手元に持っているミディアムサイズ3本の内2本がロック付きモデルだ。

以下はそのモデルで、比較に使っているモデルにロック機構とノコギリを加えた4層のモデル。非常に気に入っていて、無くしたら嫌なので2本持っている。
ちなみにこの「フォレスター」のロック付きは、ワールドスカウトのオフィシャルモデルになっている。

ウェンガー フォレスター ロック付きモデル ウェンガー フォレスター ロック付きモデル
メインブレードは引き出すとロックが掛かり、ボタンを押しながらでないと折り畳まれないようになっていて、力を入れる作業でも安心だ。

ロック機構付きのモデルは、ビクトリノックスと一本化された今も、ミディアムサイズの「エボリューション」系のモデルにラインナップがあり、需要があるのかが伺える。

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