Victorinox & Wenger まとめ

ここ20年以上ほとんど変わっていないにも関わらず、当時のウェンガーのツールは、今でも対等以上に渡り合える機能と精度を持っている。
ウェンガーはツール開発に熱心だった会社だけに、その存在が無くなってしまったことが本当に惜しまれる。
Intel と AMD のように、お互いが刺激し合える状態が無くなったことにより、ツールの進化も停滞気味な気がするのは気のせいだろうか。
ビクトリノックスとして発売されている現存のウェンガー血統モデルも、徐々に縮小方向で、どのモデルは在庫限りで販売終了、なんて話も聞こえてくる。
ウェンガーのラインを閉じてしまうのだとしたら、本当に勿体ない。
ライバルがいなくなって安泰&会社的にはその方が儲かるのだろうが、せめて品質で往年のウェンガーを上回ってからそうして欲しいものだ、そうでなければ、ある意味でこれはスイスアーミーナイフの退化だろう。
そんなわけで、現行ウェンガー血統は、気になるのであれば手に入る内に早めに入手しておくことをお勧めする。
旧ウェンガーのモデルについてだが、中古市場はかなり活況で、人気モデルの回転はかなり速い。
メルカリなどでは、タマ数の少ないスモールモデル(65mm)が出ると、安い&適正な値段のものは数分で売れてしまうことが多く、余程運が良くないと手に入らない。
メンテナンスさえちゃんとすれば、そうそうヘタるものではないので、旧モデルを手に入れてみるのもお勧めだ、未使用品も案外出回っている。
紛失しやすいピンセットとつまようじが入手できない問題はあるが、ちょっと細工すればビクトリノックスのものを流用できるし、そもそも構造自体は単純なものなので、その気のある人には大きな問題にはならないはずだ。
既に生産されていない上に、年々入手が困難になっていくのだから、愛着がわくことは間違いない。
いいものが、品質ではなく採算性のせいで消えてしまうなど、そんな流れには何としても抗ってやろうじゃないか。